私は世界の動向や歴史を調べたり本を読んだりするのが好きです。
その中でヨーロッパ圏の労働観の話をちょこちょこ目にする機会があります。
特にキリスト教カトリックの国では、労働は罰であり奴隷がするものという労働観があるという話が出てくるのが日本と違って興味深いなと思います。
なんでも古代ギリシャの時代から、労働はアダムとイヴがリンゴを食べてしまったために神から与えられた罰、苦しみとされていたようです。
日本の場合は労働は尊いものだとか労働は美徳だとか、良いイメージで語られることが多いのと比べて対照的ですね。
労働よりプライベートが大事だという価値観が当たり前なのも日本と違います。
なので近年ではますます労働時間を減らそうという動きがあるようです。
北欧では週4日1日6時間勤務制への移行が始まっているようです。
フランスでは、法律で労働時間が1週間に35時間までと制限されています。やむをえず残業が発生した場合も、超過時間分を振替休日として取得・消化することが法律で定められているようです。
隣国のドイツでは労働は原則1日8時間まで。最長でも10時間まで。8時間を超えた分は超過時間分を振替休日として取得・消化することが法律で定められている。10時間を超える労働は法律違反で経営者は罰金を支払ったり逮捕(!)されることになるようです。
さらにヨーロッパ圏では全有給消化は当たり前。年に一度のバカンスを3週間から1ヶ月連続で取ることができるようです。
正直羨ましいですよね。
日本もこんな労働環境だったら仕事辞めるまではしなかったかもしれません(知らんけど笑)
ドイツなんてOECD加盟国で1番労働時間が短いのに、労働生産性は日本の1.5倍以上も上ですからね。
日本の方が労働人口全然多いのにGDPも抜かれましたし。
政治とかはまだしも、労働生産性に関しては日本の良いところは残しつつも少しはドイツを参考にしてほしいものですね。
労働が罰だという労働観の国と、労働は美徳だという労働観の国。
どちらが正しいとかはないとは思う。
まぁ国にとっては労働はいいものであるという労働観の国民が多い方が、国家運営上いいのは間違いないとは思います。
労働は尊いと思ってる方が前向きですし。
ただ労働は美徳だとか尊いだとか本気で思えるのは、仕事が好きで有能な強者だけのように思うんですよね。
ちなみに私はヨーロッパ圏の労働観の方に近いですね。
凡人なので労働は美徳だとか尊いだとかは綺麗事に聞こえます。
働かないと生きていけないから仕方なく好きでもない労働をするのは、奴隷のようだと思いますし。
ま、好きなことだったり使命感を感じる仕事であればそうは思わないと思いますけどね。
好きなことや使命感を感じる仕事が出来ている人は幸せだと思います。